宝物

東進担任助手(アルバイト)という仕事には、普通異動はありません。

高校生の指導という難しい役目を担うということもあり、1年生から3年生までの3年間を通して指導することになります。

だからこそ生徒との絆も深いものになりますし、信頼関係は厚いものになります。



集大成の3年目を迎える直前。私の異動通告が発表されたのはつい先日です。

異動先の校舎は地区で最大の校舎規模を誇り、仕事のクオリティはより高いものが求められます。異動先の校舎長からの指名での抜擢でしたし、自らのスキルアップという観点では絶好の機会です。



しかし、やはり2年間を共に過ごした生徒との別れは受け入れがたいものでした。

最後の1年を"合格"という形で締めくくりたいという気持ちもありました。



大人の世界は残酷です。組織で戦っていく上で個人の意思は押し殺さなければならないこともあります。わかっていました。淡々と異動の事実を生徒に伝えました。

「3年間一緒に頑張ろう!」と言ってきたことが嘘になります。

完全に平謝りでした。ごめんなさい・・・。






現在最後の面談をしていく中で、ありがたい言葉をもらっています。

「2年間ありがとうございました!」

「先生が担当でよかったです!」

「合格の報告もって会いに行きます!」



こちらこそ、ありがとう!こちらこそ、君達が生徒でよかった!楽しみに、待ってます!

教育のおもしろさがここに凝縮されているような気がしました。



素晴らしい人間関係は一生の宝物です。



写真は2年間担当したある生徒がくれた赤いバラです。

このバラのように、情熱をもって日々精進していこうと思った1日でした。

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